Dickies（ディッキーズ）

こんにちは、JACK IN THE BOX（ジャックインザボックス）の松本です。

様々なブランドで別注アイテムが発売され、ファッションを語るうえで欠かせないであろう Dickies（ディッキーズ）。
今シーズンもジャックインザボックスでは、取り扱いのあるブランドで別注されたアイテムがいくつかあります。
しかし、ここまでポピュラーなディッキーズと言えども、元々作業着で丈夫だとか、スケーターが好んで履いているなど、あまり深く詳しいことを僕は知りませんでした。

そこで今回は、そんなディッキーズについて調べてみましたのでご紹介したいと思います。

■ブランドの創立■

まずは、ディッキーズの誕生について調べてみました。

皆さんもご存知のとおり、アメリカにて始まったディッキーズ。
C.N.ウィリアムソン と E.E.ディッキー の2人はいとこ同士でディッキーズの共同創業者です。
ディッキーズというブランド名は創業者の名前が由来だそうです。

1920年代にワークウェアの生産を開始し、2人は全米各地を回ります。
その頃のアメリカといえば、アメリカンドリームの実現に向けて人々が情熱している真っただ中でした。
農夫や鉱夫などそれぞれの仕事に必要な作業着の特性を調査し、現場のニーズに合わせたディッキーズの製品は瞬く間にアメリカ全土に浸透していきます。

その後、第二次世界大戦中は政府からの要請を受け、何百万枚もの制服を生産。その間も物作りへのこだわりが途切れることはなかったそうです。大戦後の50年代、2人の地元テキサス州の石油労働者向けに作り出したのが、世界的ベストセラーのワークパンツ「 874 」でした。

ディッキーズといえば、まず想像するのが「 874 」という人は多いのではないでしょうか。
ちなみに、僕もその1人です。昔スケボーをしていた時期があり、何本も履きつぶしていたのが懐かしいです。

どんな体型の人にもフィットし、丈夫で汚れにくいディッキーズのパンツは、“労働者の声を聞く”というブランドのアイデンティティーから生まれ、世界各地の労働現場へと広がっていきました。

■ファッションアイテムとして浸透■

その後時代は進み、1990年代に入ると全米にストリートカルチャーのブームが訪れます。
西海岸のスケーターたちが、丈夫で価格も手ごろな「 874 」を愛用したことで各分野のアーティストに浸透していき、ディッキーズはワークウェアとしてだけでなく、ファッションブランドとしての地位も確立しました。
皆様の好きなアーティストの中にも愛用者は多いのではないでしょうか？
僕は、K-POP アーティスト「 KARA 」の MR. という曲の衣装でオレンジの「 874 」を履いていたのが印象的でした。
こうしてディッキーズは、ファッションの「 定番 」として様々なところで目にするようになります。


2011 年には日本法人の「 ウィリアムソン・ディッキー・ジャパン・リミテット 」が設立され、翌年の 2012 年には日本初のオンリーショップ「 ディッキーズ 吉祥寺 」がオープンしました。
2012 年はディッキーズの 90 周年を記念し、ジャックインザボックスでお馴染みのブランド BEDWIN & THE HEARTBREAKERS（ ベドウィンアンドザハートブレイカーズ ）とのコラボレーションアイテムの発売などもありました。
ベドウィンのディッキーズコラボレーションといえば、「 JESSEE 」や「 THUNDERS 」、「 TRIPSTER 」などの名作が今なお人気です。
特に「 JESSEE 」は自分もよく履いているので思い入れも強いです。
初めて買ったベドウィンのアイテムが「 JESSEE 」でした。
2 年以上履いてますが、ディッキーズのタフさならまだ何年も履けると思います。

最後に、今ジャックインザボックスにある様々なディッキーズをご紹介します。

■BEDWIN & THE HEARTBREAKERS ■

まず始めは先ほど少し触れたベドウィンの別注アイテムです。
ベドウィンのアイテムはシルエットに一つ一つ名前が付いており、こちらの「 JESSEE 」は、スリムシルエットの 9 分丈の仕様。
どこか都会的に見え、野暮ったいイメージとは真逆の印象です。
スニーカーとも、革靴とも相性抜群の便利な使い勝手なのでついついこればかりを履いてしまいたくなってしまいます。

こちらのシルエットは「 THUNDERS 」という名前付いており、「 874 」の特徴である腰回りの太さ、股上の深さをベースに膝下からゆるやかにテーパードを効かせたシルエットです。
「 874 」をベースにしているにもかかわらず、上品さも兼ね備えているように思えます。
個人的には絶妙な丈感が気に入っていて、裾を溜めずに履けるのがポイントです。

■WACKO MARIA■

続いては、WACKO MARIA（ワコマリア）の別注アイテムです。
こちらはセットアップで着られるのと、ワコマリアらしい大胆なレオパード柄が特徴です。
ゆったりとしたシルエットのワークシャツに、タックの入ったショーツのセットアップは男らしさ全開で、シャツだけ着てもパンツだけ履いても、コーディネートのアクセントになると思います。
生地がディッキーズ定番の T / C 素材ではなく、コットン100 ％っていうのも魅力の一つです。

色違いのホワイトは、ブラウンに比べてより夏らしさがある爽やかな印象です。
どちらのカラーも捨てがたいですよね・・・。
これらのワコマリアのアイテムは明日の 4 月 24 日 土曜日 12：00 からの発売です。

■COOTIE PRODUCTIONS®■

最後にご紹介するのは、COOTIE PRODUCTIONS®（クーティー プロダクションズ）の別注アイテムです。
こちらのダークネイビーは弊社の別注カラーで、特別に作成して頂いたものです。
発売した際にご紹介した記事がございますので、是非そちらも併せてご覧いただければ嬉しく思います。

一度ご紹介していますのでせっかくならと、2ヶ月ほど履き込んだ変化を見ていただきと思います。

全体的に柔らくなり、一度洗ったので少し色味が明るくなったと思います。
パリッとしたディッキーズももちろん好きなのですが、僕としては履き込んで少しくたびれた雰囲気のほうが好みです。
皆様はどちらが好みですか？
少し毛羽だった古着の様な風合いもディッキーズの楽しみの一つではないでしょうか。

今までなんとなく履いていたディッキーズですが、歴史を辿ると様々な背景があり、作業着としての垣根を越えてファッションの「 定番 」になったと知ると、履いた時の気持ちも変わってくるのではないかと思います。

こうやってファッションの歴史に触れていくと思いもよらない発見があり、ファッションがより楽しくなってしまいました。

今回はディッキーズついてでしたが、他にも知っている事があれば是非教えてください！
店頭で楽しくお話しできたらなと思います。

それでは、次回もお楽しみに！


今回ご紹介したアイテム以外にも、2021年春夏コレクションの新作が発売しています。

是非 JACK in the NET オンラインストアでご覧下さい。


J.B.Voice（ジェービーボイス）グループ店舗では、マスクの着用、消毒の徹底、ソーシャルディスタンスの確保など、コロナウィルス感染に対して、万全の体勢をとって営業をしております。